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Startup介護援助員導入の流れ

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      受け入れ態勢の確立
      介護援助員の導入を決定する。
      介護職の仕事内容を「身体介護」と「生活援助」に仕分ける。
      仕分け後の仕事割合比率を求め、介護援助員の導入可能人数を導き出す。
      ※導入可能人数は目標人数ではありません。
      介護の仕事を簡単に仕分けられるツール(介護の仕事仕分けツール)を添付します。


      ※あらかじめサンプルデータが入っていますのでご注意ください。

      このツールを使って介護職と介護援助員の仕事の割合を計算できるようになっています。
      ① 業務内容ごとの仕事時間を1週間記録してください。
      ② 1週間後に介護職と介護援助員の24時間勤務体制における仕事割合が計算されます。
      ③ 日中のみの介護職と介護援助員の仕事割合を計算するには「仕事量対比表(日中)」をご利用ください。
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      求める人材の検討
      高齢者や障碍者雇用をメインとするのか、介護職への登竜門として人材を求めるのかを決めておく。
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      求人
      求める人材や仕事の内容を明確にして求人を行う。
      求人に当たってはボランティアとの立場の違いを説明できるようにしておくこと。
      市町村の業界団体で共同募集広告などを企画できれば、コスト負担も軽減する。

Monitoringモニタリング

介護援助員導入後、定期的に介護援助員と介護職にモニタリングを行う。
介護援助員 介護職
1.施設内他職種との関係性
施設内の他の職種との関係はうまくいっているか?
うまくいっていない場合は何が原因か。
1.介護援助員導入による介護職の対応と業務分担
①介護職と介護援助員との協働に問題はないか?
②介護職の機能分化の状況安定的に介護援助員に業務分担ができているか? 問題はないか?
③マニュアルの有無と活用状況
2.業務内容の適応状況やりがい等
現在の仕事の内容に満足しているか?
2.介護職の意識
①介護職は介護援助員との間に待遇面、労働環境の違いを感じているか?
②介護職は介護援助員及びその業務内容を理解、認識しているか?
③介護援助員を導入して介護職は専門性向上の意識が出てきたか?
④介護援助員を導入して介護職はサービスの質の向上の意識は出てきたか?
⑤介護職は介護援助員によって生み出された時間を有効に活用しているか?
3.業務内容の改善について
仕事上で改善した方がよいと思うことがあるか。
3.介護援助員に期待する役割及び課題
①介護援助員の業務の範囲をどこまで広げられるか?
②介護援助員に今後どんな期待が持てるか?
4.業務上での利用者との交流状況
利用者さんとの関係はうまくいっているか?
4.利用者・家族からの理解
①利用者・家族に介護援助員を理解してもらうための取組内容
5.利用者から支援を依頼されたときの対応
利用者から頼みごとをされたらどうしているか?
5.利用者対応の是非について
①移動介助、見守り等の利用者の生活業務を任せられるか?
6.自己研鑽の状況
自分の仕事を向上させるために何か行っているか?
6.その他
①介護援助員の導入で起きた目新しい変化等
②その他(自由意見)
7.今後の方向性介護職へのキャリアアップ等
今の仕事からステップアップについての意向

Analysis分析

モニタリング結果について分析を行う。組織としての到達目標の設定と、
モニタリング分析結果を基に、自施設の現状を把握する。
目標ステージ 到達イメージ
①第一ステージ(導入後1年位まで) このステージの特徴としては、介護士が援助員導入にとても感謝を感じ、利用者も目新しい人材に興味津々な時期。
②第二ステージ(導入2年目~) このステージでは、介護士と援助員の業務内容や互いの待遇などに疑問や問題が生じてくる時期。特に時給の違いなどで問題が起きやすい。
③第三ステージ(導入2~3年目) このステージでは、援助員の存在が当たり前になっており、援助員の突然の休暇や退職で業務に空きが出ると誰もカバーできない状態が生じやすい。介護士は介護周辺業務から完全に開放されている状態。
④第四ステージ(導入3年目~) 介護と援助員の業務を完全に分化し専門化させるか、相互の業務を補完する体制を維持するかについて管理側の決断が求められる時期。
⑤第五ステージ(導入3年目以降) このステージでは、介護士及び援助員の必要人数が明確になっており、互いの業務が専門化するかまたは補完し合うシステムができていることによって業務のバランスが保たれている状態。
人材募集面においても、介護援助員志望者と介護職志望者が適度に雇用ができており、介護職志望者が介護職の欠員を補うことが計画的にできている。
介護援助員の導入効果を労務管理情報から分析するためのツールを添付します。



このツールでは次のような分析ができるようになります。
① 介護援助員の導入によって介護職職員の人数に変化があったかどうか。
② 介護援助員の導入によって介護職の残業が減らせたかどうか。
③ 介護援助員の導入によって介護職の各種休暇取得は増えたかどうか。
④ 介護援助員の導入によって介護職の研修参加数は増えたかどうか。
⑤ その他、人件費予算額などの比較をしてみてもよいかもしれません。

Training研修指導